月経に関する調査や研究成果です
月経教育というと保健体育や医療で考えがちですが、ライフェスデザイン研究所が提唱する月経に関する知識とは、女性が社会の一員として心身共に健全に生きていくための基礎知識として活用していくものであり、「健康な生理」とは医療にはかからずに済む段階のことを目指します。
「月経」とは一般的には「生理」というほうがなじみ深いかもしれません。本来は月経が正しい名称ではあり、すべての生理現象を考えると“生理”とはとても曖昧な意味にも思えてしまいます。
医学的な場では正しく月経とすべきですし、生理用品を買う時などはわざわざ月経用品と言い換える必要もないと考えます。私たちライフェスデザイン研究所では月経教育の対象者として医療従事者も含めるものの、多くは一般的な呼称である「生理」が耳慣れていると考え、まずここで「正確には月経と表現すべきものである」ことを解説したうえで、以降、必要に応じて、学習する側が理解しやすい表現をして参ります。
月経の基礎がまずこちらです。トラブルや病気に関しては適切な医療の領域で学べますが、ライフェスデザイン研究所ではまず正常な月経のまとめ資料を作成いたしました。
月経とは一般的に生理といい、女性器から毎月起こる出血をいいます。約1か月の間隔で自発的に起こり、限られた日数で自然に止まる子宮内膜からの周期的出血と定義されています。
個人差はありますが、13歳頃に「初潮(しょちょう=初めての月経)」をむかえ、50歳頃に「閉経(へいけい=月経卒業)」します。
月経周期日数▶25~38日
※文献により24~38日の間とされる場合もある
その変動±6日以内
卵胞期日数▶17.9±6.2日
黄体期日数▶12.7±1.6日
出血持続日数▶3~7日
(平均4.6日)
経血量▶20~140ml
周期の異常
頻発月経▶月経周期が短縮し、24日以内に発来した月経をいう
稀発月経▶月経周期が延長し、39日以上で発来した月経をいう
不整周期▶上記の正常周期に当てはまらない月経周期をいう
出血期間の異常
過短月経▶出血日数が2日以内のものをいう
過長月経▶出血日数が8日以上続くものをいう
経血量の異常
過多月経▶経血量が異常に多いものをいう
過少月経▶経血量が異常に少ないものをいう