実は月経がリスクである理由

月経によって起こる3つのリスク

  1. 排卵時の卵子は、卵巣を破って飛び出している →卵巣を傷める
  2. 内膜を剥がすために子宮収縮などの力がいる →プロスタグランジン(痛みのモト)発生
  3. 子宮内膜や経血が逆流したり残る可能性がある →子宮内膜症や子宮体がんのリスクが生じる

 

月経は妊娠出産のためになくてはならない生理現象ですが、妊娠を希望しない時期の生理はからだにとって負担になっている場合もあります。

 

つまり、妊娠を希望しない時期は、実は生理はない方がよいのです。

1:卵子は卵巣を破いて排卵する

卵巣から卵子が飛び出すことを排卵、というのはよく知られていますが、卵巣を傷つけて出てくることはあまり知られていません。傷をつける回数が多いと「卵巣がん」の発症率が高まります。妊娠中や授乳中は排卵がありませんが、出産年齢が遅くなった現代女性は若いうちに排卵を繰り返しずぎて、妊娠したい時期には卵巣が傷を負い過ぎて疲れきってしまっていることも…。排卵痛や排卵出血などのトラブルもあります。

 

2:子宮収縮による痛み

赤ちゃんのベッドといわれる、受精卵の着床に必要な子宮内膜。妊娠希望でない時期は子宮から剥がれて排出されますが、子宮が収縮するときの痛みや、プロスタグランジンという痛みの元の産生が促進されます。

 

3:内膜細胞が増殖する恐れ

2で述べた内膜細胞が、痛みを伴ったとしても綺麗に排出されればよいですが、まれに子宮に残ってしまったり卵管を逆流して腹腔内や大腸の方に飛んでしまうと、子宮内膜症などの原因になったり、悪化すると子宮体がんや大腸がんを引き起こすこともあります。