いにしえの時代から現在に至るまで、男女問わず「月経(生理)」を口にすることに抵抗感を覚えた方々も少なくないでしょう。現代社会において、一般男性が女性に対し「月経」について語ることが「下品」だったり「タブー」という認識があたりまえになっているからです。
月経は女性だけでなく、人類の生殖に関する大切な現象であるにもかかわらず「語られざるもの」として蓋をしつづけることは、これまであたりまえでありながらも大きな落とし穴であって、現代社会が抱える「晩婚、少子化、男女の労働」などの問題に大きく影響していると考察できます。
ある経営セミナーで教示された「“あたりまえ”を疑う」…革新的経営者の条件の一つのキーワードです。
「月経」は、人類がヒトに進化してから女性にとって生物学的「あたりまえの現象」として子孫繁栄の為に女性に授けられた大切な機能であり、そのメカニズムによりヒトが現在まで繁栄しつづけてきました。
女性が子どもを産み、その子どもを守り育てる間、腕力を与えられた男性が外敵と戦い、生きる為に狩りをして食糧を調達してきました。現在の男性社会の歴史的、生物学的背景といえるでしょう。これは「あたりまえ」の話ですが、少しずつ社会情勢が変化し、時代が動き始めています。
2016年、東京都知事選にて小池百合子氏が選出され、民進党代表に蓮舫氏が選出されました。「あたりまえ」だった男性社会に、各方面での女性の活躍がクローズアップされてきています。
女性には「月経」という「あたりまえの現象」が思春期から更年期までの長期間、ついて回ります。PMS(月経前緊張症)や月経痛に限定せず、月経があることそのものが、女性の活躍(仕事、受験、スポーツなど)への大きなハンデといえるでしょう。
東京大学産婦人科学講座大須賀教授の統計分析では、女性が「月経」というハンデを克服し社会進出の場で活躍を果たせば、経済効果は直接的に6000億円+間接的に3800億円=総計約1兆円にものぼるという算出データが発表されています。
思春期のとある時期、学校の授業でなぜか男女別に教室を分けられた記憶がある人も多いでしょう。その時間帯に、初潮を迎える準備をしなければならなかった女性のみが「月経教育」を受けていました。のちにそのような内容だったことは察しても、男性は「月経教育」に縁のないまま大人になり、ひいては女性のホルモン変化に対する理解もないまま、もちろん女性にとって「あたりまえ」の月経の不便さも、男性には経験出来ません。
男性のみなさん、
突然イライラし始めた女性を
不思議に思ったことは
ありませんか?
女性のみなさんは、
わけもなく泣きたくなったり
なぜか人に
キツくあたってしまったことは
ありませんか?
わたしたちライフェスデザイン研究所は「月経教育」による女性のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)向上を推進します。月経教育を広め、男女の相互理解を深めることで「男女雇用機会」「未婚・晩婚化」「少子化」問題の解消、さらには「日本の経済効果」にまで寄与する社会貢献になることを目的とし、「月経アドバイザー検定」を立ち上げました。