早める方法を行う期間に余裕がなくなってしまった場合は、生理を遅らせるのが最終手段となります。
普段ピルを飲んでない人は、調整用のピルをもらうために、一度婦人科やレディースクリニックを受診しなくてはいけません。この場合、多くは中用量ピルで調整します。
注意★
調整用に飲むものは避妊薬ピルですが、一時的な服用では避妊できません
解説はあくまで“月経コントロール目的の飲み方”なので“避妊効果”は期待しないでください
生理を遅らせる基礎手順
生理予定日より前、できるだけ早めの日から中用量ピルを1日1錠飲みます。飲み続けている間は生理が来ませんので、生理が来てもいい日まで飲み続ければ生理を先送りにできます。
一般的には「生理予定の5日前から服用開始」と言われていますが、たまたま生理延期に間に合わなかったり、ちょうど旅行中に吐き気が出てしまったりなど、実際はあまりお勧めできません。
生理が順調な女性でも、試験前や結婚式などのイベントを控えているときは生理不順になっていることもあります。5日前というのは、生理延長にできる最終リミットと考え、可能であればもっと早い時点で開始しておくことをお勧めします。
ピルユーザーが生理を遅らせる方法
低用量ピルのみで調整する方法
◎効果キープ
×不正出血が起きるかも?
予備の錠剤や新しい別のピルシートが必要です。いつものピルを21錠飲み終えても休薬に入らず、実薬を飲み継ぎます。そうするとまだピルを飲んでいる状態なので生理になりません。
生理になってもいい時期になったら服用を中止し休薬に入れば、その休薬中に生理になります。
これも7日単位がお勧め。服用期間が長くても、健康や避妊効果に問題はありません。2シート程度なら自己判断で連続服用しても大丈夫です。※治療併用の人、3シート以上の連続は、担当医にきちんと相談し指導を受けましょう。
内膜症治療では、症状改善のため3シート位連続服用する治療法がありますが、自己判断で休薬をとらないと破たん出血が起きやすくなりますし、あまり長く止めてしまうと無月経から戻れななることもあるようなので気をつけましょう。
中用量ピルを追加して飲み継ぐ方法
◎効果持続、無駄がない
×受診が必要
休薬になる前に受診し、中用量ピルを延長したい日数分処方してもらいます。
いつもの低用量ピルを21日飲み終えたら翌日は休薬せずに、処方してもらった中用量を1日1錠ずつ、生理が来てもいい日まで続けます。これも休薬7日とって、あとはいつも通り新シートに入ります。